2011年06月02日
衝撃的な言葉
先日ミワランドの取引先の担当者Wさんのご両親が新築にするかリフォームにするか決めかねているので、私に色々相談させてほしいとのご依頼があり早速お宅へお伺いさせていただいた中でのヒトコマ
建築の話は、30分ほどで終了し、話題は震災の話へ。
そこでWさんがふっと発した言葉があまりにも強烈だったものでご紹介したいと思います。
「私たちみたいな年寄りが生きて東北の方達に申し訳なくて、申し訳なくて、、、、、できることなら代わってあげたい、、」
仏教には「妙観察智」と言う言葉があります。
「妙観察」は観察している対象と一体になるという意味ですがその時に得られる知恵を合わせて「妙観察智」と呼ぶのだそうですが、日常的に平たく言うと「相手気持ちになる」とか「皆一緒」ということになるのでしょうか。
また「般若心経」で出てくる「空」はすべてに関わる宇宙との一体感を示しているのですが、私がおこがましいのですが勝手に訳すと、宇宙と一体ということは、地球は一つの生命体として考え、「海や川」は血流、山、大地は身体、人は細胞と考えると人は皆一緒なのでは?と仮設が立てられます。
これは「ガイア仮説論」でも良く述べられていますが地球上のガスの濃度の増減を調べていくと、岩や山はただの無節操な固体ではなく意思を持った一つの生命体とも言われるそうです。
Wさんの考えは他人も自分も一緒と常人では考えることのできないような言葉が出て来たので私も「正直私はその考えになることは残念ながら無いのですがWさんはいつからそのように考えるようになったのですか?」とお聞きしたところ、、、
「大病してから皆繋がっていると思うようになったのよね」と。
「なるほど」
よく「大病」を患ったり、悪いことをして「刑務所」に入ったり経営者なら「倒産」しそうになったとき、または「死」を意識したりすると意識の変容があると言いますがWさんも大病を患うことで意識の変容をされ人や自然との繋がりを感じるようになったのでしょうか。
人生を長く過ごしている先輩の何気なく発する言葉っていうのは本当に重みがあるし時間があればもっと話を聞きたくなるような貴重な体験になりました。
結局今住んでいる家はしっかり耐震補強して住めば新築にする必要性は無いことを伝えリフォームすることになったのですが、最後にWさんが言われたこと。「はじめは今まで貯めたお金を子供のため、孫のためにしっかり貯金しておこうと思ったんですけど、こんな時代だからこそ私たちが経済を廻す気持ちにならなくちゃと思いリフォームを考えるようになった。どうせならミワさんみたいに震災を支援するような活動をしている会社に頼みたいものね」
私たちが任された仕事の重大さに改めて気づかされました。
どんな素晴らしい経営者の講演会を聞くより、Wさんみたいな方の話を聞く方がよっぽど、人生のためになりますね!
Wさんありがとうございました、そして今後ともよろしくお願いいたします。
Posted by 中堀健一 at 07:07
│耐震リフォーム